犬の種類と歴史

これから犬の購入をかんがえているみなさん、今かっている方、犬が大好きな方たちに参考にしてもらえたらなと思います。

秋田犬
秋田は日本犬の中で一番体が大きく、もともとは大型の獣を獲るため、あるいは闘犬用として約４００年前に作出されました。１９３０年代までに、数が絶滅にひとしくなりましたが、日本犬保存会の設立とともに秋田は生き延びることができました。

ゴールデン・レトリーバー
１８００年代の後期に、明色のフラット・コーテッド・レトリーバーと、絶滅してしまったツイード・ウォーター・スパニエルを基に作出されました。初めての出展は１９０８年という記録が残っています。

シー・ズー
チベットの土着犬とペキニーズの祖先との交配を基に作出されました。４００年以上前に、中国の宮廷で飼育されていた記録が残っています。

ミニチュア・ダックスフンド
起源は古代エジプトにまでさかのぼり、彫刻にはファラオが脚の短い３頭の犬とともに座っています。この犬がダックスの祖先と考えられています。最初はスムースコートのスタンダードが一般的で、狩猟犬として利用されました。「ダックスフンド」という呼び名はドイツ語で「アナグマ犬」という意味からきています。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
アメリカ人が１９２０年代に、マズルの長いキング・チャールズ・スパニエルを出展した飼い主を称える賞を提案しました。１９４０年代には、このようなマズルの長いスパニエルは単独の犬種として分類され、祖先の犬種と分別するために名前の前にキャバリアという言葉が付け加えられました。

チワワ
名前の由来は、メキシコのチワワ州からアメリカへ輸出されたことからきています。その後世界中に輸出されました。起源は謎が多い部分もありますが、１５１９年にスペイン軍がアメリカに上陸した際、持ち込んだという説や、ヨーロッパ人が到着する以前にアメリカに上陸した中国人が、連れてきたという説もあります。

トイ・プードル
基になったスタンダード・プードルは牧羊犬、水猟犬として活躍していました。１５００年代にドイツからフランスへ持ち込まれ、小型化されました。

ドーベルマン
ドイツの収税官ルイス・ドーベルマンが作出したことから、そのままその名が付けられました。交配には様々な犬種が混合し、ロットワイラー、ジャーマンピンシャー、ワイマラナー、イングリッシュグレーハウンド、マンチェスターテリアが基になりました。

ヨークシャー・テリア
イギリスのヨークシャーのウエストライディング地区で、１８００年代に誕生しました。ネズミを捕るためにポケットに入れて持ち運べるような小型のテリアの開発を望んでいた鉱山労働者が、ブラック・タン・テリアとペイズリー・テリアやクライズデール・テリアとを交配して作出されたと考えられます。

アメリカン・コッカー・スパニエル
スパニエルは１６２０年にメイフラワー号に乗った移民により、アメリカに入ったとされています。当初スパニエル系の犬種は全て一種で統一されていましたが、好ましい性質を伸ばすため選択育種されたアメリカン・コッカー・スパニエルは、１９４６年に独立した犬種に認定されました。

柴犬
縄文時代から日本人と共に生活してきた土着犬です。「柴犬」という名前の由来は諸説ありますが、「しば刈り」の柴、つまりどこにでもある一般的な雑木の「柴」からきているというのが、有力です。

ミニチュア・シュナウザー
ドイツで１４００年代に誕生した、比較的古い犬種です。ジャイアント・シュナウザーとスタンダード・シュナウザーのほぼ完全なレプリカで、アーフェン・ピンシャーやミニチュア・ピンシャーと交配させることによって小型化されました。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、９２０年にはすでにイギリスに存在していたという証拠が古代の記録に残っています。一説にはイギリス国王ヘンリー１世によってイギリスに招かれたフラマン人移住者が、コーギーを連れてきたと言われています。

チャウ・チャウ
１７００年代の初期に、歴史学者が「東洋では黒い下の犬を食用にしている」と報告しました。１７８０年に初めてイギリスに持ち込まれました。古代の起源は謎が多いのですが、スピッツの子孫であることが解っています。

ダルメシアン
ダルメシアンに良く似た猟犬が、ギリシャの４０００年以上前の彫刻に彫られています。アドリア海沿岸で飼われていたこの犬種が起源だと言われています。また一方、インドで誕生し貿易商によって古代ギリシャに輸出されたという証拠も残っています。

マルチーズ
フェニキアの貿易商が２０００年以上前に、マルチーズの祖先であるメリタ種（マルタの過去の名前）をマルタ島に運びこんだと考えられています。そこにスパニエルとミニチュアプードルを交配させ今日の姿になりました。

ボストン・テリア
１８００年代に、イングリッシュ・ブルドッグ、ブル・テリア、ボクサー、絶滅したホワイト・テリアの交配によって作出されました。当初は体重が２０ｋｇを超えていましたが、選択育種によって現在の小さいサイズになりました。

オーストラリアン・シェパード
その名の通り、祖先はオーストラリアやニュージーランドの牧羊犬がベースですが、起源は１８００年代のカリフォルニアです。

ビーグル
歴史が古く謎が多い犬種ですが、ハリヤーや古代イギリス犬の子孫と考えられます。１４世紀から、ウサギ狩りのハンターに付き添う猟犬でした。

ポメラニアン
ドイツで約２００年前に、ポメラニア地方で作出されたことから、その名が付けられました。ジャーマン・スピッツの小柄な個体を選んで交配させ、作出しました。古典的なスピッツの体型と、オレンジの被毛からして、さらに遠くの北極圏に祖先がいたのではないかと考えられています。

ペキニーズ
古代中国宮廷の門外不出の財産でした。また仏教にまつわる神聖な犬ともされていました。４頭のペキニーズが初めて西洋に渡ったのは、１８６０年のことでした。

パピヨン
１６世紀に存在したスパニッシュ・ドワーフ・スパニエル、または体型や長い被毛から北方のスピッツが基になったと考えられます。

これ以外にもいろいろな種類のわんちゃんがいます。流行にながされず自分にぴったりのわんちゃんをみつけましょう。